レースリポート
コンマ32で逃げ切れる強さ! 落合直子が唐津オールレディース優勝
2022.02.15
唐津オールレディース(2月10日~15日開催)が15日、終了した。優勝戦は1号艇の落合直子(大阪)【冒頭の写真】が快勝。インから他を寄せ付けずに逃げ切った。2着には2号艇の五反田忍(大阪)、3着には6号艇の佐々木裕美(山口)が入り、3連単1-2-6で4360円の13番人気決着となっている。
落合にとって優勝戦は決して簡単なレースではなかった。スタートタイミングは内からコンマ32、25、19、19、21、24。落合はインからコンマ32と大きく後手を踏んでの6番手スタートになった。あっさりまくられても不思議ではないスリット隊形だ。
しかしここからが強かった。しっかり伸び返して他艇の攻撃を封じると、隙のないターンで1マークを先マイ。バック直線に出るとあっという間に4艇身ほどのリードを奪って独走態勢を築いた。スリット劣勢がうそのような圧勝劇だった。
これこそ近況の落合の強さを象徴するレースだったかもしれない。落合は今期これまでインで1・1・1・1・1・1・1・1・2・1・1・1・1・1・1着で15戦14勝のオール2連対という鉄壁ぶりを誇っていたが、この15走でトップスタートはわずかに2本。すなわちほとんどのレースでスリット劣勢から逃げ切ってきたわけだ。スタートで無理に攻めなくても、悠々と伸び返せるパワーと、他艇を置き去りにできるターン力が今の落合にはある。
勝った落合は昨年11月のびわこオールレディース以来となる優勝で通算7V。唐津では初優出初Vとなった。この優勝で賞金105万円を上積みし、今年の女子賞金ランキングは一気に9位(2月15日、18時現在)まで上昇。クイーンズクライマックス初出場という目標がより明確になってきた落合の2022年シーズンかもしれない。