レースリポート
【ヤングレーサー特集】「練習で乗って乗って乗り通す!」西橋奈未 レディースVSルーキーズバトル
2022.01.31
尼崎の「ボートレースレディースVSルーキーズバトル」は佳境を迎えつつある。女子レーサー24名とルーキー24名(1月1日時点で登録6年未満)とのバトルは接近戦の様相を呈している。2日目終了時点では5(紅組)対11(白組)だったが、きょう31日、3日目を終わって11(紅組)対13(白組)までポイント差が縮まっているのだ。
団体戦で優勝すると、「団体賞10万円」が選手それぞれに支給されることになっておりポイント争いも気になるが、「個人優勝」からも目が離せない。
優勝戦も男女半々のメンバー構成。現在の上位陣を注視しておく必要がある。男女別に以下のとおりだ。
いずれも優勝候補に違いないが、中でも尼崎初出走の西橋奈未【写真2枚とも】がオール3連対と健闘している。
決してズバ抜けた舟足ではないが、持ち前の「ゴールまで絶対にあきらめない」走りを貫いている。例えば、バッグ5番手から先行艇を抜き上げて3着に入った2日目2Rのように…。そこには敢闘精神だけでなく、相手のミスを誘う巧みさも存在している。
デビューは2016年11月の三国。1期目は1.75の勝率で始まったが、すぐに3.58まで上げると2020年後期適用勝率を6.18としA2に昇格。以降4期連続A級(A2・A2・A1・A2)としている。
初Vは2020年11月のボートレース芦屋の男女混合戦。予選から男子レーサーを圧倒、優勝戦はイン逃げを決め「男女混合戦で優勝するのが目標でした」と話した。
工業高校時代、弓道に打ち込み歴史が大好きな「工業女子」は、なにごとも一生懸命。「女子と男子が対等に勝負できる」ところにボートレースの魅力を感じたのだった。
「何をやってもうまくいかず1年が10年のように長く感じた」養成時代、「先輩との差があまりに大きくまったく勝負にならない」と実感した新人時代を経て、いまファンの信頼厚きプロレーサーに成長した。
その背景には、「乗って乗って乗り通す」練習がある。
2月22日からボートレース桐生で開催される「G2第6回レディースオールスター」のファン投票も8位(9653票)となり、人気・実力ともに備えた女流一等星となった西橋奈未。
あす2月1日もまた、次なる勝利の矢が放たれようとしている。