レースリポート
松尾夏海がQCシリーズ戦を制してデビュー初V達成! 福岡
2021.12.31
福岡でのG3クイーンズクライマックスシリーズ戦(12月26日~31日開催)が終了した。優勝戦は2号艇の松尾夏海(香川)が快勝。大橋栄里佳(福岡)が3コースからまくりを狙ってインの松本晶恵(群馬)と競り合う展開となり、この間に松尾が2コースから差しハンドルを決めた。2着には1号艇の松本、3着には4号艇の薮内瑞希(岡山)が入り、3連単2-1-4で4600円の17番人気決着となっている。
勝った松尾は通算16回目の優出で悲願の初優勝。2010年11月のデビューから約11年1カ月で待望の栄冠を手にした。
松尾の2021年シーズンを振り返ると、8月までは12節走って準優出10回をマークしながら優出ゼロという苦しい戦い。安定感は抜群だったがあと一歩で優勝戦まで勝ち上がれない状況が続いていた。しかし9月の大村一般戦でようやく今年初優出を飾ると、そこから何かきっかけをつかんだかのように快進撃を披露。9月以降は7節走って6優出1Vという怒涛(どとう)の優出ラッシュだった。
松尾の今年の獲得賞金は約2224万円で年間女子賞金ランキング32位。しかし9月以降の4カ月間に限れば、獲得賞金約1029万円でこれは女子12位の成績だ。この勢いなら来年はクイーンズクライマックス出場権争いに加わってきてもまったく不思議ではないだろう。
しかも2022年は8月のPG1レディースチャンピオンが丸亀での開催となっており、香川支部の松尾にとっては地元での大会。また11月のG2レディースチャレンジカップは鳴門での開催となっており、元徳島支部の松尾にとっては古巣での大会だ。縁の深い水面で女子ビッグレースが2つも行われるだけにモチベーションの高さはきっと人一倍だろう。2022年は松尾夏海からより一層目が離せない。