レースリポート
田口節子と平高奈菜がそろって連勝ゴール 福岡クイーンズクライマックス
2021.12.30
ボートレース福岡の「プレミアムG1第10回クイーンズクライマックス」(優勝賞金1500万円)はきょう30日、いよいよファイナル進出が決まるトライアル3回戦を迎える。
29日のトライアル2回戦11Rは、田口節子【冒頭の写真】がインから逃げ圧勝して負けなしの2連勝。地元の大山千広が1周2マークで海野ゆかりを差して2着。渡邉優美は3着を守れず、道中で逆転の海野が3着へと浮上。3連単の1-3-2は1330円で4番人気。
続く12Rは5コースからスタートで先手を取った西村美智子が鮮やかにまくりで抜け出したが、コンマ01のF…。展開を突いて6コースから差していた平高奈菜【写真上】が繰り上がりで1着。接戦だった2、3着争いはそれぞれ守屋美穂と寺田千恵が競り勝ち、3連単の6-3-2は4万4630円で46番人気の波乱決着。11Rの田口に続いて平高も1回戦から連勝ゴールとなった。
2回戦を終えての得点順と、優出ボーダーを21点と想定しての必要着順は次の通り。なお、得点表は1着10点、2着9点、3着7点、4着6点、5着5点、6着4点という配分。
1位 平高 奈菜20点 当確
1位 田口 節子20点 当確
3位 守屋 美穂16点 5着
4位 遠藤 エミ15点 4着
5位 大山 千広14点 3着
6位 小野 生奈13点 2着
6位 渡邉 優美13点 2着
8位 寺田 千恵12点 2着
9位 海野ゆかり11点 1着
9位 平山 智加11点 1着
11位 細川 裕子 9点 待ち
※西村美智子はFのため権利なし
そして再び抽選で決まったトライアル最終戦の組み合わせは次の通り。節間成績と得点、優出条件(ボーダー21点想定)も併せてお伝えする。
<福岡 5日目 11Rトライアル>
1枠 渡邉 優美(福岡支部)3着4着13点 2着以上
2枠 寺田 千恵(岡山支部)5着3着12点 2着以上
3枠 小野 生奈(福岡支部)2着6着13点 2着以上
4枠 細川 裕子(愛知支部)6着5着9点 待ち
5枠 大山 千広(福岡支部)5着2着14点 3着以上
6枠 平高 奈菜(香川支部)1着1着20点 当確
またしても地元福岡支部の3人が激突。しかも、2着以上条件の3人が内枠独占という激戦。ボーダーが21点で収まれば大山千広【写真上・後列左】は3着条件になるが、上位着順差で負ける可能性があり、大山も事実上の2着条件と言える。すなわち、ここは渡邉優美、寺田千恵、小野生奈、大山千広の4人が1、2着争いに背水の陣。とはいえ平高奈菜も優勝戦の好枠がかかるレースだけに、当確とはいえ決して軽視はできない存在。
<福岡 5日目 12Rトライアル>
1枠 遠藤 エミ(滋賀支部)2着4着15点 4着以上
2枠 平山 智加(香川支部)4着5着11点 1着条件
3枠 海野ゆかり(広島支部)6着3着11点 1着条件
4枠 守屋 美穂(岡山支部)3着2着16点 5着以上
5枠 田口 節子(岡山支部)1着1着20点 当確
6枠 西村美智子(香川支部)4着F着 権利なし
遠藤エミ【写真上・奥中央】が再び1号艇を引き当てる強運。これでトライアル3走は全て1号艇になった。2回戦はFの選手が出たため逃げ切れなかっただけで、三度目の正直で逃げを狙う。優出条件は比較的楽ではあるが、優勝戦の好枠がかかる。1着条件に追い込まれた平山智加と海野ゆかりはそれぞれ2、3号艇からの勝負。守屋美穂は得意のカド戦。優出はほぼ当確だが、やはり優勝戦の好枠を得るためには、ひとつでも上の着が欲しい。平高奈菜と優勝戦の1号艇を争う可能性が高い田口節子は、平高のレースを先に見て走れる強みはある。
トライアル3回戦の全体像は、田口節子と平高奈菜は優勝戦の好枠争い。遠藤エミと守屋美穂も優勝戦1号艇の可能性を残す。事実上、残る優出切符2枚を争うのは11Rの渡邉優美、寺田千恵、小野生奈、大山千広の4人だが、平山智加か海野ゆかりが1着条件をクリアすれば、また状況は変わる可能性もある。