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2日間で差し決着ゼロ!? 3日目は山下友貴ら差し巧者が反撃 福岡QCシリーズ

2021.12.27

 福岡でのG3クイーンズクライマックスシリーズ戦(12月26日~31日開催)は2日目が終了した。松本晶恵(群馬)が1・1・2着で予選首位をキープ。予選2位には4・2・1着の長嶋万記(静岡)、予選3位には3・3・1・1着の中田夕貴(埼玉)が上がってきた。

 さて大会序盤の2日間を終えたシリーズ戦だが、ここまで全24レースの決まり手内訳は、逃げ15本、まくり8本、抜き1本という展開に。差しとまくり差しがゼロだ。

 福岡の今年の水面データを見ると、まくり出現率は19.3%で全国平均(15.2%)より4%以上も高い数字(※データは12月26日時点)。まくり水面であることは間違いなく、今節ここまでの結果は決して偶然ではない。ただ、差し出現率も14.2%で全国平均(13.3%)を上回る数字。差しが決まらない水面ではないだけに、3日目以降は差しが増え始めてもおかしくないだろう。

 果たして誰が今節最初の差し・まくり差しを決めるのだろうか。今節シリーズ戦出場メンバーのなかでの、今年の差し1着回数とまくり差し1着回数の上位は以下のとおり。

【今年差し1着回数ベスト5】
1位 中田  夕貴 16本
2位 土屋 実沙希 14本
3位 川野  芽唯 11本
3位 山下  友貴 11本
3位 中川  りな 11本

【今年まくり差し1着回数ベスト5】
1位 宇野  弥生 11本
2位 堀之内紀代子 9本
2位 三浦  永理 9本
4位 松本  晶恵 8本
5位 角  ひとみ 7本
5位 富樫  麗加 7本
5位 西橋  奈未 7本

 差し1位は16本の中田夕貴。2日目に3コースまくりと4コースまくりで圧巻の2連勝を飾ったが、本来は差し巧者タイプの選手だ。差し2位は14本の土屋実沙希。今節はここまで1・5・5・6着と苦戦しているが3日目以降も注目しておきたい。また、差し11本で3位タイの山下友貴【冒頭の写真・中央】は、3日目は3R3号艇と10R2号艇で登場。差しごろの枠番だけに目が離せない存在になるだろう。

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 まくり差し1位は11本の宇野弥生【写真上・中央】。まくり速攻のイメージが強い宇野だが、今年はまくり差しの威力も増してきた。3日目前半は4Rの4号艇に組まれており、このレースは3号艇にまくり差し9本で2位タイの堀之内紀代子も入っている。中枠にまくり差し巧者が並ぶ4Rが3日目のシリーズ戦最注目カードかもしれない。

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