レースリポート
エース級の2基、14号機と73号機がV候補筆頭モーター 福岡クイーンズクライマックス
2021.12.27
ボートレース福岡の「プレミアムG1第10回クイーンズクライマックス」(優勝賞金1500万円)はきょう27日が前検日。運命のモーター抽選が正午から始まる。
福岡のモーターは8月13日から約4カ月半使用されており、相場はほぼ固まっているが、初使用から3カ月後の11月3日から温水パイプが装着され、さらに転覆など事故の影響を受けて変動があったモーターもある。
今回もルール通りに2連対率上位12基が使用されるが、残念ながら2連対率上位が実際のモーター素性の上位ではない。抜けたエース機は不在ながら、エース級のモーターは4基ある。そのうち24号機(シリーズ・角ひとみ)と74号機(同・蜂須瑞生)の2基は2連対率が足りずに、シリーズ戦回りとなっている。
逆に素性評価は平凡だが、乗り手に恵まれて2連対率が高いモーターも3基ある。住之江のグランプリでも西山貴浩や池田浩二のモーターは数字ほどの良さはない…と言われていたが、ここ福岡のモーター相場もまた2連対率通りではないということだ。
それでは今回使用されるモーター12基を、地元福岡担当の新聞記者諸氏による評価順に紹介する。
評価 機番 勝率 2連対率 優出 優勝
エース級 14号機 6.15 48.1% 2回 1回
エース級 73号機 5.93 47.3% 2回 0回
上位 21号機 6.36 48.8% 6回 1回
上位 56号機 6.48 48.0% 2回 1回
中堅上位 40号機 5.77 46.9% 3回 0回
中堅上位 58号機 6.07 44.4% 3回 0回
中堅上位 25号機 6.31 41.8% 1回 0回
中堅上位 12号機 5.52 41.8% 3回 0回
中堅上位 39号機 6.05 40.9% 2回 1回
中堅 32号機 6.06 48.6% 2回 1回
中堅 27号機 5.95 43.0% 3回 1回
中堅 16号機 5.75 42.1% 0回 0回
エース級の4基、いわゆる「四天王」のうちの2基がシリーズ戦回りになってしまい、文句なしのトップ機は14号機と73号機。14号機は行き足と伸び、73号機は伸びが強力で、枠を問わず狙えるモーター。
エース級の2基に続くのが21号機と56号機。21号機は9月に遠藤エミ【冒頭の写真】が乗って優出5着の実績があり、近況は伸び型。逆に56号機は出足、行き足、回り足がいいレース足型。さばき巧者がそろう今回、誰が手にしても活躍は必至か。
中堅上位評価の5基の中では58号機が行き足、伸び系、12号機も伸び系ペラなら威力がアップ。12号機は平山智加【写真上】が9月に優出4着の実績を残す。初下ろしで細川裕子【写真下】が乗っていた25号機は選手のペラに忠実に反応し、どちら型にもなる。39号機は実戦向きの良機だったが、転覆の影響で下降気味。40号機は温水パイプの装着ではっきりと下降。数字のような威力はなくなってしまった。
中堅評価の3基はそれぞれに理由ありで、手にした選手の調整力が問われる。32号機は元々伸び型でエース機候補だったが、新ペラに交換されてから急激に下降。27号機も伸び型だったが、石川真二がピット離れ仕様にしたので、乗りこなせない選手が引いてしまうとペラ調整に時間を取られる。16号機も妨害失格があって下降、最近は持ち直してきたが、上位機相手では厳しい雰囲気。
12人で争う特殊な勝ち上がり方式のクイーンズクライマックスは枠番抽選の比重が非常に高い特徴があるが、今回はモーター差もかなり大きいので、モーターの抽選運が過去の大会と比較しても非常に重要になりそうだ。