レースリポート
四国地区選でシリーズ3勝! 真っ向勝負の松尾夏海
2021.09.12
ヤングダービーは若者の登竜門。満30歳未満(9月1日時点)の勝率上位者たちによって争われる。プレシリーズとして、イースタンヤング&ウエスタンヤングが設けられており、東西の覇者と前年度優勝者に優先出場権が与えられる男女混合戦。今回は女子レーサー松尾夏海(香川支部29歳)【写真2枚とも】をピックアップする。
2010年11月デビューの107期生は早くも中堅世代になりつつある。
香川を代表する元気娘は12期連続でB1級をキープしたが、なかなか結果を出せないままでいた。
攻めるレースを標榜するタイプなだけに忸怩(じくじ)たる思いがあったろう。
しかし、1年間の休みを経た2019年以降、一気に成績を伸ばし今年2月の第64回四国地区選手権競走でG1デビューした。
強豪を相手にどこまでやれるか周囲は不安視したが、それは杞憂(きゆう)だった。
いきなり結果を出したのだ。
初日2R、コンマ06のトップスタートを決めると鋭角に差し、勝利を飾った。「モーターのおかげです。水神祭を目標にしていたのでほっとしました。地元まるがめで勝利することができてうれしいです。先輩に早く追いつけるようにがんばります!」と、その笑顔は輝いていた。
そして、その四国地区選手権で3勝したが、それはそのまま自信につながっているといっていいだろう。大きな財産である。
現在適用勝率は6.26で初のA1級としている松尾夏海は、来期適用勝率も現状6.26。連続A1を視野に入れている。
元々、自ら仕掛けて動くのがスタイル。小細工がなく攻め切るレースは魅力満点である。
9月21日からの徳山ヤングダービーでみせる「真っ向勝負」が楽しみでならない。