レースリポート
混合戦の桐生は西岡成美、山川波乙ら勢いある女子レーサーたちに注目!
2021.08.31
ボートレース桐生の「第55回東京中日スポーツ杯」は31日に2日目を迎える。男女混合戦で行われている今節。服部幸男を筆頭に男子は豪華メンバーだが、勢いある若手女子レーサーたちにも注目したい。
中でも近況の勢いに目を見張るものがあるのが、西岡成美(徳島支部25歳)【冒頭の写真】だ。7月の尼崎ヴィーナスシリーズでデビュー初優出を果たすと、次の鳴門混合戦でも連続でファイナルに進出。2022年前期適用勝率は今節前検日時点で5.80と、過去最高をマーク。デビュー6期目にしてのA2級昇級もほとんど手中に収めている。
好調の要因を聞くと「連続優出した後、フライング休みに入っちゃったんですけど…。でも、そこまでは流れがよかったんですかね。いいエンジンも引けたし、展開も向きました」と謙虚な受け答え。それでも「悪いエンジンを引いてもすぐ整備とかして、3日目くらいから立て直せるようになりました。それも大きいかもです」と調整面で確かな成長があったようだ。
休み明け1節目の今節は「今期はA級に上がりたいんです。このまま点数をキープすればそれはかないますけど、でもそれじゃ面白くないので…。失うものもないし攻めるレースでいきたいですね」と気合十分で臨んでいる。その言葉を証明するかのように、初日後半9Rでは前を走る栢場優子を全速ターンで交わして3着をもぎ取った。2日目は6Rの3号艇1回乗り。センターから豪快なターンで水面を沸かして欲しい。
もう1人注目選手を挙げるならば、三重支部のホープ・山川波乙(23歳)【写真すぐ上】だろう。そのキュートなルックスと快活な受け答えで人気は急上昇中。2月芦屋のG2レディースオールスターには124期ながら早くも出場を果たした。「波乙ー全ー全」というキャッチコピーも生まれ、今、最もホットな若手女子レーサーといっていい。
しかし本人は「人気に実力が追いついていないので、恥ずかしいです」と渋い表情。早くから注目される辛さもあるようだ。「応援してくださるのはありがたいんですけど、一時期プレッシャーになったりもして。考えすぎてF2(昨年10月)になっちゃいました」。だからこそ「今は何も気にしていないです」と自然体でレースに臨んでいる。
山川波乙の初日9Rは大外枠から見せ場なく6着。まだまだレースに課題は多いが、少しずつ、だが確実に成長も遂げている。2日目は2、7Rの2回乗り。上位着に絡んで人気先行でないことを証明したい。