レースリポート
遠藤エミ 思わず感涙にむせぶV 浜名湖レディースチャンピオン
2021.08.11
「プレミアムG1第35回レディースチャンピオン」の最終日は10日、静岡県湖西市にあるボートレース浜名湖で行われた。
9日は台風が接近したことによる荒天のため中止順延され、最終日は10日。仕切り直しとなった最終日は、西からの右横風5メートルでオープニング。風速は終日4~6メートルの範囲だったが、10R以降は角度を変えて追い風のコンディションとなった。
12R優勝戦のスタート展示では高田ひかるがピット離れで遅れ、つけ直してスロー水域へ。1243/56だったが、本番レースでは高田がピット離れをギリギリ持たせ、枠なりの3対3で大時計の12秒針が動き始めた。スリットでは高田と西橋奈未がやや立ち遅れ、インから伸び返した遠藤エミ【冒頭の写真】が先マイを果たした。2コースの櫻本あゆみが一瞬、差したかのようにも映ったが、バックストレッチで遠藤が外から引き離し、トップをキープしたまま先頭でゴール。櫻本は追いすがる渡邉優美を振り切り2着を確保した。3着は渡邉で3連単は1-2-5で1120円の1番人気だった。
優勝した遠藤は仲間の待つピットへ帰ってくるなり、両手でセーフのポーズ。「1マークは(ターンマークに)寄らないようにしたら(ターンマークを)外し過ぎました」と苦笑い。「一番取りたかったタイトルなのでうれしいです」と真夏の女王に初めて輝き、喜びを表した。
表彰式では感極まり「私以上に私を信じて応援してくれる人がたくさんいて…。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と涙がこぼれた【写真すぐ上】。
遠藤は今回の優勝で今年は5V。優勝賞金1100万円を加算し、今年の獲得賞金は3724万1000円となり、ランキングは女子1位、男子を含めた全体でも28位まで浮上した。「今後につながる優勝になったと思います」と、視線はしっかりと未来を見つめていた。