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快速・遠藤エミが夏の女王初戴冠へ! 順延後で風はどうなる?高田ひかる レディースチャンピオン

2021.08.10

 静岡県湖西市のボートレース浜名湖で熱戦が繰り広げられていた「プレミアムG1第35回レディースチャンピオン」は9日に最終日を迎える予定だったが、荒天のため中止・順延となり、10日に優勝戦が行われる。

 準優が行われた5日目の8日を振り返ると、オープニングは北西からの追い風4メートル。6Rからは風向を変え、準優の10Rは右横風6メートル、11・12Rは向かい風7メートルで行われた。5日目の決まり手は、まくりが最多の5本、逃げは4本、まくり差しが2本、抜きが1本だった。配当面は8Rで人気サイドの3連単3ケタが出現したが、準優で2本(トータル3本)の万舟券が飛び出すなど、波乱の一日だった。

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 準優10Rは高田ひかる【写真すぐ上】が大外強襲、同11Rは櫻本あゆみ【写真下】が4カド一撃とまくり連発でざわついた空気が漂ったが、準優12Rではシリーズリーダーの遠藤エミ【冒頭の写真】が流れを断ち切った。12Rは1マークを回って西橋奈未にまくり差されたが、2マークは鮮やかな全速ツケマイでトップゴールを果たした。「節イチだし、年に1回あるかどうかの仕上がりです」と準パーフェクトVへ王手をかけた。「落ち着いて自分のターンをすれば勝てると思います」という自己分析。遠藤は2017年にプレミアムG1クイーンズクライマックスを制し、G2のレディースチャレンジカップを3回も勝っているが、夏の女王・レディースチャンピオンは初戴冠への挑戦だ。

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<浜名湖 最終日 12R 優勝戦>
1枠 遠藤  エミ (滋賀支部)
2枠 櫻本 あゆみ (東京支部)
3枠 高田 ひかる (三重支部)
4枠 山川 美由紀 (香川支部)
5枠 渡邉  優美 (福岡支部)
6枠 西橋  奈未 (福井支部)

 そんな遠藤に真っ向勝負を挑むのが高田ひかる。「準優は6号艇なので最大限、伸びに寄せて行きました。スタートも全速でいいのが行けましたね」と作戦がドンピシャとハマった。最終日が9日に予定されていた時点では、強い向かい風が吹く予報だったので、「風は好きです。私にとって神風だと思います。目の前にチャンスがあるので貪欲に行きたいです」とトーンが上がっていた。1日順延されたことにより風はだいぶ収まってしまい、神風は去ってしまったのかどうか…。3カドという作戦もありそうだが、外に「乗りやすい」と言う足の大ベテラン山川美由紀がいて、それを許すかどうか。

 櫻本あゆみは「行き足から伸びがよく、スタート決めやすい。5日目が本当によかったので、それに合わせられるように。コンマ10を全速で行ってしっかり差したい」というイメージ。渡邉優美は「ターンで押してくれる足」だが、気象条件次第で作戦は流動的。西橋奈未は「準優前に整備して良くなったかな、ひかるさんもいるし、6コースから突き抜けられるようなレースをしたい」と若さを強調。最後まで目の離せない優勝戦だ。

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