レースリポート
浜名湖G1レディースチャンピオン ファンありきのレースに徹する高田ひかる
2021.08.08
ボートレース浜名湖のプレミアムG1レディースチャンピオンはきょう8日が5日目。10Rから12Rまで準優勝戦が行われる。
終始シリーズをけん引し続けてきた遠藤エミ・守屋美穂・山川美由紀がトップ3。レースの主軸となるだろう。
ただ、勝負は水物(みずもの)。波乱の可能性がないわけではない。
たとえば10R。高田ひかるの存在感が光っている。
2コースからコンマ10のスタートを決め、まくって勝利した昨10Rを振り返り、「全速で行けました。やっと、自分の特長を生かせるレースができたと思います。ここまでずっとそこそこの状態で、中間着は取れていましたが、勝ちきれる舟足ではありませんでした。ここにきて自分の好きな仕上がりになりました。前半4Rはピット離れも来させることができなく、スタートも置きに行ってしまったので、ピット離れと伸びを求めながら調整しました。面白いレースをしたいなと思っているので、さらに上積みを図ります」と丁寧に答えた高田ひかる。
ボートレース界屈指の「伸び仕様」の調整を築き上げた背景には、ファンが期待し喜んでくれるレースへの志向がある。自分のためではなく、ファンのために走ろうとしているのだ。
だから「最後まであきらめないで走ります」と力強く宣言できるのである。
ファンはそれを知っている。レーサーとファンとの心の交流が成立する基底にあるものである。
期待と願いをもってファンが熱視線を送るプレミアムG1レディースチャンピオン。
きょう8日も公式YouTubeで放送がある。女性ならではの視点は、男女問わず参考になるだろう。アクセスしてみたいものだ。