レースリポート
ボートレース界のすべての海を制す! 金子七海(福井支部)
2021.07.15
女子235名、総勢1586名がプロ登録されているボートレーサーの志望動機はさまざまである。Webやテレビ・マンガ・雑誌などで心を揺さぶられた者もいれば、ボートースが好きな父や母などの影響で幼いころから身近に感じていた者もいる。家族がボートレーサーならなおのことだ。
福井支部の金子七海(125期21歳)【写真上】もそんなひとりだ。
父である金子貴志(77期45歳)【写真すぐ下】のテレビに映る姿がかっこいいと感じ、志した。自然なモチベーションで力みなく受験したところ、養成所は一発合格。2019年11月に住之江でデビューして1年8カ月になる。
師匠は記念レーサーの松田祐季。その教えの甲斐もあり、今年5月、ボートレース鳴門のヴィーナスシリーズ第5戦で水神祭を飾っている。デビューから193走目の勝利は5コース差しだった。
レース後はレスキュー艇に乗り、ファンの前でレーサー仲間とともに喜びを共有している。将来が楽しみな21歳である。
「家にペラ小屋があって、そこで教えてもらっています。走り方もレースごとに細かく指導してくれます」と父のことを語るが、決して親の七光りを感じさせないところがいい。
そして最も心がけているのが師匠・松田祐季の「5・6着を取らないようにする」こと。その成果は、初B1につながっている。いま伸び盛りである。
周囲の期待はその名のとおりボートレース界の制覇。一般的に、北大西洋・南大西洋・北太平洋・南太平洋・インド洋・南氷洋・北氷洋といわれる「七つの海」を制するように、全国24場を制してほしいという願いは、ファンも父も共通である。