レースリポート
桐生オールレディース優勝の寺田千恵が女子賞金ランキング5位に浮上
2021.06.24
桐生オールレディース(6月18日~23日開催)が終了した。優勝戦は3号艇の寺田千恵(岡山)【冒頭の写真】が制して3連単万舟券決着に。4号艇の西村美智子が4カドからコンマ03の弾丸ショットを決めてまくる展開となったが、寺田はまくられながらも巧みに体勢を立て直して3コースからまくり差しを決めた。1号艇の櫻本あゆみはイン戦5着に終わり、3連単3-4-2で1万9190円の51番人気決着となっている。
今節の寺田は1・5・4・1・2・2・2・1・1・1着。シリーズ序盤こそやや苦戦したが、3日目以降はオール2連対という安定した走りを披露。予選を9位で通過し、準優は3コースまくり、優勝戦は3コースまくり差しと赤いカポックで勝負強さを見せて頂点に立った。
勝った寺田は昨年11月の蒲郡G2レディースチャレンジカップ以来となる優勝で待望の今年初V。通算では70回目の優勝となった。女子レーサーの70V到達は山川美由紀(通算80V)、日高逸子(通算75V)に続いて史上3人目だ。桐生での優勝は2011年1月のオール女子戦以来で約10年5カ月ぶり2回目となっている。
【2021年女子賞金ランキング】(6月23日現在)
1位 平高 奈菜 25,373,000円
2位 小野 生奈 21,415,266円 (桐生優勝戦6着)
3位 遠藤 エミ 20,266,000円
4位 竹井 奈美 18,535,000円
5位 寺田 千恵 16,910,000円 (桐生優勝戦1着)
6位 田口 節子 16,359,000円 (桐生優勝戦4着)
7位 西村美智子 15,702,000円 (桐生優勝戦2着)
8位 細川 裕子 15,376,000円
9位 三浦 永理 15,288,000円
10位 守屋 美穂 14,806,000円
11位 鎌倉 涼 14,442,000円
12位 浜田亜理沙 14,393,500円
―――クイーンズクライマックス出場ボーダー―――
13位 大瀧明日香 14,307,000円
14位 松本 晶恵 14,218,000円 (桐生優勝戦3着)
15位 平山 智加 14,137,000円
16位 海野ゆかり 13,745,000円
17位 中村 桃佳 13,007,000円
18位 渡邉 優美 12,918,266円
19位 大山 千広 12,831,000円
20位 宇野 弥生 12,774,000円
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37位 櫻本あゆみ 10,408,000円 (桐生優勝戦5着)
寺田はこれで優勝賞金120万円を獲得。今節開始時点(6月17日終了時点)で今年の女子賞金ランキングは9位だったが、この1節で約220万円の大きな上積みに成功して一気に5位まで浮上してきた。クイーンズクライマックス10年連続出場の皆勤賞継続に向けて価値ある6日間となった。
西村美智子は惜しくも優勝こそ逃したが優勝戦2着で賞金75万円を獲得。この1節間で約170万円の上積みを果たし、女子賞金ランキングは今節開始前の14位から7位まで大きくジャンプアップした。クイーンズクライマックス初出場に向けて気迫の戦いが続いている。
また松本晶恵が優勝戦3着に入って女子賞金ランキング14位まで浮上したことにより、ベスト12ボーダー付近は大混戦に拍車。11位~15位の5人が約31万円差のなかにひしめいている状況だ。女子のマネーバトルは魔法瓶のように熱さを保った状態が続いている。