レースリポート
レディースVSルーキーズバトル~小芦るり華×宮之原輝紀~
2021.05.08
ボートレース宮島で開催中のレディースVSルーキーズバトルは佳境に入っている。
「若さ」「情熱」「個性」「持ち味」…。
未来のスターたちの戦いには、ベテランにない華やかさがある。
…いや、すでにスター街道を走るトップレーサーがいる。
たとえば宮之原輝紀(東京支部)【写真上】である。
2019年の最優秀新人は、登録3年未満の選手の中で勝率・獲得賞金額でトップに立ったことが高く評価された。
養成所時代から目立つ活躍をみせ、1号艇を手にした卒業記念レースで敢然と6コースを選択したことは語り草。勝てなかったものの、「この男は大物になる」と多くの注目を集めることになった。
デビューすると、3.39という驚異的な勝率をマークする。デビュー4期目には6.00までアップし初A級昇級を決めている。以来7期連続A級である。
「レースがうまいニュースター」は、2019年から今年まで3年連続でトップルーキーに選出されている。
「元プロサッカー選手である名波選手の講話のなかでプロ選手としての在り方、メンタル面の持ち方などを学び、今後に生かしていきたいと思いました。トップルーキーに選出された自覚を持ち、一走一走、感謝の気持ちを持ち走りたいと思います」とは、スター選手育成実行部会が行った「2021トップルーキー講習会」後の宮之原輝紀のことば。
メディアトレーナー森裕喜子氏をはじめ、日本オリンピック委員会選手強化本部インテグリティ教育ディレクターの上田大介氏、元日本代表のJリーガー名波浩氏の話を聞いて触発されたのだ。
トップにはトップにしか見えない世界があり、さらにその先がある。
だからこそ成長は終わらないのだ。
一方、小芦るり華(佐賀支部)【写真上】は「失敗を恐れない豪快さが魅力の女子レーサー」である。
宮之原輝紀と同じ118期生だ。
中学2年生の時にボートレースを知り、母と一緒に若松のレディースチャンピオンに行ったのが初観戦だったという。
2012年8月、当時14歳だ。
その迫力に心を動かされた少女は、「ボートレーサーになるなら個人競技を」と考えた。
なんとフェンシングをはじめるのだ。北京オリンピックで銀メダルを獲得した太田雄貴さんの影響もあったという。
高校の練習はすさまじかったが、それに耐え全国団体3位、全国個人16位、九州大会団体優勝などを果たしている。
そして、ボートレーサー養成所にはスポーツ推薦枠で合格した。
高校2年生のときであった。
そんな小芦るり華は、鋭発スタートを持ち味としプロデビューする。
スリットを過ぎてから一気に内側艇をたたき、先頭に出るスピード戦である。
しかし、プロの世界は厳しかった。
デビュー早々、3本のフライングを切ってしまうのだ。
痛恨の極みであった。
なぜなら、規定により1年間ほど出走できないことになってしまったからだ。
つまり、2016年5月デビューの小芦るり華の本格始動は2018年なのである。
その雌伏の1年の間…、「ひたすら乗艇練習を重ねていた」という事実、「スタートは速くコンマ16が平均」という現実は、ぜひ覚えておきたいものだ。
さらに、「峰竜太さんや上野真之介さんが気軽に練習に来てくれて、ターンや整備のアドバイスをしてくれる」という佐賀支部は成長のバックグラウンドになっている。
「一生涯ボートレーサーでいたい」という天性の勝負師・小芦るり華は、簡単にはめげない。そして、その存在はボートレースファンにじわじわと浸透していくはずだ。
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