
レースリポート

桐生PG1マスターズチャンピオン 紅一点の寺田千恵が記念すべき優勝めざす
2025.04.19
「プレミアムG1第26回マスターズチャンピオン」は、ボートレース桐生(ナイター)を舞台に22日(火)に開幕する。
第1回大会は2000年4月の住之江。今回で26回目だ。
当初は50歳以上が出場条件だったが、2003年の第4回大会から48歳以上に、また2018年の第19回大会からは45歳以上となった。
出場資格に級別の指定はないが、開催年の4月1日時点で満45歳以上であることが基本条件。その上で、ディフェンディングチャンピオンとマスターズリーグの優勝者、さらに前年2月から当年1月末までの勝率上位者を合わせた52名が出場できる。今大会はA1級47名、A2級5名だ。
また、記念ウイナー(SG&G1)は、SGV12&G1V60の松井繁を筆頭に44名もいる。
ベテランの大会とはいえ、レベルの高い競走を通じ数々のドラマを生んできたのがマスターズチャンピオン。
2006年の第7回大会(尼崎)では、万谷章さん(岡山支部)が4コースからまくりを決めGI初優勝。それも62歳5カ月の「GIレース最年長優勝記録」を打ち立て、翌年3月に平和島で開催されたSG第42回ボートレースクラシックに出場(63歳4カ月)を果たすなど「話題」を振りまいてきたシリーズである。
そうした「話題」という点で注目されるのが「マスターズチャンピオン初の女性ウイナー誕生」である。この大会の女子レーサー優出歴は以下のとおりだ。
2010年第11回大会(徳 山) 日高逸子が優出6着
2013年第14回大会(びわこ) 日高逸子が優出2着
2014年第15回大会(唐 津) 高橋淳美が優出2着

今大会の女子レーサーは寺田千恵(福岡出身・岡山支部56歳)【写真2枚】のみの参戦だが、「話題」をつくるのにふさわしいといっていいだろう。2001年の唐津グランドチャンピオンで、女子レーサーとして初めてSG優勝戦1号艇を獲得。結果は5着だったものの、その後の女子活躍の道を開拓したのだ。
自身はまだまだスピードを追い求める姿勢を貫いている。その高い調整力とともに武器は多彩。マスターズチャンピオンに新たな記録と記憶を刻んでほしいものだ。