
レースリポート

「若さとスピードで挑め!スピードクイーンメモリアルで起こる新世代の台頭」
2025.02.13
「第1回スピードクイーンメモリアル」の最大のテーマは“スピード”だ。これまで男子戦でも例のない、レースタイムに特化した初の試みとなるシリーズであり、女子レーサーたちが最速を競う。気温の影響を受けやすいボートレースにおいて、タイムが出やすいのは気温が低くエンジンパワーが上がる秋の終わりから春先にかけての時期。この時期は特に熾烈なタイム争いが繰り広げられることが予想される。
ターンスピードとエンジンパワーを兼ね備えた結果がレースタイムに直結するだけに、これをクリアして出場権を得た若手レーサーたちは侮れない存在だ。特に、前検日(大会前日の検査日)に行われるモーターとボートの抽選で好エンジンを引き当て、プロペラ調整がマッチすれば、実力上位のベテラン選手相手にも十分に勝負ができる。そんな格上の選手に打ち勝つことで得られる自信は、若手にとって大きな飛躍の原動力となるだろう。
今大会には、これまで数々のタイトルを獲得してきた実力者から、勢いに乗る新鋭レーサーまで、多くの注目選手がそろった。特に注目の新生代レーサーを紹介したい。
<注目の若手レーサー>
實森美祐…コース不問のオールラウンダー。なかなか勝ち切れないレースが続いたものの、1月の児島ヴィーナスシリーズで2023年丸亀男女W優勝戦以来通算2度目の優勝を果たした。成績もうなぎ上りで勢いづいてるだけに今シリーズのダークホース的な存在になりそうだ。
刑部亜里紗…2023年のデビュー初勝利を皮切りに、着実に成績を上げている新星。成績もスタートも安定してきて勝率も6点台に到達。初のA1昇格も目前に迫る。しかし、まだ優勝経験がないだけに、地元でのGⅠ初優勝でドリームキャッチャーなるか。
ベテラン勢にとっても、気の抜けない大会となるのは間違いない。タイム勝負でのし上がってきた若手が勢いを見せることで、ボートレース界全体に新たな風を吹き込む展開に期待したい。