レースリポート
エース機の細川裕子が4コースまくり差し今年3回目V 尼崎ヴィーナス
2024.10.31
ボートレース尼崎の「ヴィーナスシリーズ第16戦 尼崎プリンセスカップ」(10月26日~31日開催)が終了。優勝戦は波乱の決着になった。
3号艇の平田さやか(東京出身・東京支部)が3コースからコンマ07のトップスタートでまくりを狙い、1号艇の守屋美穂(岡山出身・岡山支部)が1コースから応戦する展開に。2艇が競り合ってブイ際にスペースが空くと、4号艇の細川裕子(愛知出身・愛知支部42歳)【冒頭の写真】が4コースから鮮やかにまくり差し一閃(いっせん)。2着には2コースから差した2号艇の平山智加(香川出身・香川支部)が入り、3連単4-2-1で1万1130円の28番人気となった。
勝った細川は4月に常滑オールレディースと住之江ヴィーナスシリーズで2節連続Vを飾ったのに続く今年3回目の優勝で通算16V。尼崎では2011年の女子リーグ以来、2回目の優勝となっている。
今節の細川は2・3・2・1・1・1・2・1・1・2・1着。2連対率1位のエースモーター4号機を引き当て、期待どおりの走りを見せて予選をトップ通過する活躍。準優では1号艇でまくりを浴びる苦しい展開となったが、道中追い上げで2着に入ってなんとか優出切符を確保した。そして優勝戦では4コースまくり差しで圧巻のパワーを見せつけて頂点へ。前節の浜名湖一般戦では優勝戦1号艇で5着に敗れる悔しい思いを味わったが、見事にその雪辱を果たすオール3連対Vとなった。優勝後のピットでは「メチャクチャいい展開でした。外からしか優勝してないですね」と苦笑いのシーンもあった。
細川はこの6日間で賞金約184万円(優勝賞金80万円)の大きな上積みに成功。今年の女子賞金ランキングは今節開始前の7位から6位にアップした。2年ぶり6回目のクイーンズクライマックス出場は、もう当確といってよさそうだ。年末に地元蒲郡の大舞台に立つ。
無念の結果となったのは平田さやか【写真上】だ。準優で3コースまくりを決めて細川を破った勢いそのままに、優勝戦でも3コースまくりで守屋美穂に襲い掛かったが、あと一歩及ばず4着(賞金37万6000円)に。今年の女子賞金ランキングは今節開始前の17位から16位への1ランクアップにとどまり、クイーンズクライマックス出場ボーダーまで約164万円の差が残った。
平田は悲願のクイーンズクライマックス初出場に向け、次節11月7日からの戸田オールレディースと、次々節11月19日からの下関レディースチャレンジカップ(予定)で勝負駆けに。近況リズムを上げていることは間違いないだけに、逆転をめざす戦いに注目したい。
【2024年女子賞金ランキング】(10月31日、20時)
1位 遠藤 エミ 52,762,000円
2位 浜田亜理沙 40,747,166円
3位 渡邉 優美 37,808,866円
4位 三浦 永理 37,733,000円
5位 守屋 美穂※34,958,000円(尼崎優勝戦3着)
6位 細川 裕子 31,536,999円(尼崎優勝戦1着)
7位 平山 智加 30,166,866円(尼崎優勝戦2着)
8位 宇野 弥生 29,823,932円
9位 西橋 奈未 29,463,000円
10位 藤原 菜希 29,424,162円(尼崎優勝戦6着)
11位 平高 奈菜 29,119,500円
12位 海野ゆかり 27,995,000円(尼崎優勝戦5着)
13位 寺田 千恵 27,417,428円
―――クイーンズクライマックス出場ボーダー―――
14位 長嶋 万記 26,662,000円
15位 川野 芽唯 26,326,982円
16位 平田さやか 25,780,930円(尼崎優勝戦4着)
17位 田口 節子 25,602,190円
18位 實森 美祐 24,686,000円
19位 山川美由紀 23,624,000円
20位 日高 逸子 23,516,848円
(※守屋美穂はG1選出除外によりクイーンズクライマックスは除外)