レースリポート
平山智加がA2級降格ピンチ 来年地元オールスター出場もかかる 尼崎ヴィーナス
2024.10.26
ボートレース尼崎の「ヴィーナスシリーズ第16戦 尼崎プリンセスカップ」(10月26日~31日開催)が開幕した。初日メインカードの12R記者選抜戦は、1号艇の守屋美穂(岡山出身・岡山支部)が1コースからコンマ13のトップスタートで逃げ切り快勝。2着に3号艇の海野ゆかり(広島出身・広島支部)、3着に4号艇の細川裕子(愛知出身・愛知支部)が入り、3連単1-3-4で1220円の5番人気となっている。なお守屋は前半6Rに続く連勝で、この日一気にデビュー通算1000勝を達成した。
さて10月も残り5日間となり、2025年前期級別審査期間(2024年5月~10月)は大詰め。級別勝負駆けの位置にいる選手は、一走一走の重みが増してきた。
今節出場メンバー中の今期勝率(10月25日時点)ベスト10は以下のとおり。
1位 藤原 菜希(大阪・東京・A1)7.02
2位 山川美由紀(香川・香川・A2)6.97
3位 守屋 美穂(岡山・岡山・A1)6.93
4位 細川 裕子(愛知・愛知・A1)6.78
5位 海野ゆかり(広島・広島・A1)6.76
6位 長嶋 万記(静岡・静岡・A2)6.64
7位 川井 萌(静岡・静岡・B1)6.29
8位 喜井つかさ(岡山・岡山・A1)6.24
9位 平山 智加(香川・香川・A1)6.14
10位 平田さやか(東京・東京・A2)5.95
※()内は出身・支部・現級別、途中帰郷した選手を除く
A1級ボーダーは日々流動的だが、現在6.17前後。勝負駆けになっているのは川井萌(静岡出身・静岡支部22歳)【写真下】、喜井つかさ、平山智加(香川出身・香川支部39歳)【冒頭の写真】といった顔ぶれだ。
川井萌は今期勝率6.29。今期は8月の浜名湖オールレディースで初優勝を飾るなど飛躍のシーズンとなり、デビュー8期目でのA1級初昇格が見えてきた。初日は2・2着と上々の滑り出しで、今期勝率は6.32にアップ。残り5日間を10走43点のペースで走れば6.17に届く計算となっており、大崩れさえなければボーダーをクリアできそうだ。
喜井つかさは今期勝率6.24。今期ここまで11節出場して4優出をマークするなど充実の走りを見せ、2期連続のA1級キープが近づいてきた。初日は内枠2走の大事な一日だったが、2・1着としっかり結果を残して今期勝率は6.29まで上昇。現状ボーダーの6.17をクリアするには残り5日間で10走49点のペースが目安となっている。
平山智加は今期勝率6.14。10期連続で守ってきたA1級の座を失う危機に面している。もしA2級降格となってしまうと、来年5月に地元丸亀で行われるSGボートレースオールスターに出場するチャンスがなくなってしまうだけに一大事だ。
平山は初日4・4着と苦しい滑り出しになり、今期勝率は6.10までダウン。残り5日間を10走70点ペースで走らないと6.17には届かない計算だ。今節手にしたモーター39号機は2連対率38位の低勝率機。立て直しが急務になってくる。