レースリポート
G1びわこ大賞場内イベント トークショーに躍進中の野田彩加が登場
2024.09.12
ボートレースびわこの「G1開設72周年記念 びわこ大賞」が12日に開幕した。
ドリーム戦は先のボートレースメモリアルで優勝した馬場貴也が制し、初日9本目の1コース逃げ決着となっている。
このシリーズ、場内では「現役選手トークショー」が企画されており、初日の12日は山口出身、山口支部の野田彩加(21歳)【写真2枚】がステージに登壇。多くのファンが集い、にぎわいをみせていた。
「小学校の3年生の時にボートレースを見たこと…」とレーサーを志望したきっかけを披露するとともに、幼稚園に通っている頃からたしなんでいた空手道では、「小学校の時に型で、また中学時代に組み手で日本一になることができました」と話していた。
そして、「空手で日本一になることができ、目標のひとつを達成したので、次はボートレーサーへの道を歩もう」と決め、現在に至っているという。明解な意志を持つことをうかがわせる内容だった。
また、近況成績を伸ばしている理由について、昨年の5月4日を最後にスタート事故がなく「フライングなどによる事故点の制限がなくなったのが大きい」と分析。己(おのれ)を客体化してみせている
ちなみに、デビュー以来の勝率等は以下のとおりだ。
2021年前期 B2(勝率1.69)
2021年後期 B2(勝率1.53)※F2
2022年前期 B1(勝率2.85)
2022年後期 B1(勝率2.97)※F1
2023年前期 B1(勝率3.09)※F2
2023年後期 B1(勝率3.42)
2024年前期 B1(勝率3.85)※F1
2024年後期 B1(勝率4.78)
F2を2度も経験。辛抱しながら、現在に至っているのである。
ところで、今年5月1日から10月31日で集計される2025年前期適用勝率は9月12日現在、6.08(74走)。来期A級昇格が視野に入っているが、それを支えているのが「好きな2コース」。今年に入ってからの3連対率が82.1%もあり、本人も「あまり意識せずレースできるコース」と語るほど相性がいいのだ。
さらに、9月8日に尼崎で初優勝を飾った大場恒季(愛知出身・愛知支部24歳)について「自分と同じようにスタート事故や減点の影響で苦しみもがいてきたからこそ、感激して号泣してしまいました」と126期同期への思いも口に…。結果もさることながら、豊かな人間性を感じるからこそファンの声援が集まるのだ。
野田彩加の次の競走は9月20日からの下関一般戦。勝率をどこまで上げることができるか、また初優勝の栄冠を手にすることができるか…、注目したい。