レースリポート
福岡レディースチャンピオン初日は1、2枠が席巻 ドリーム戦は浜田亜理沙が快勝
2024.08.08
ボートレース福岡の「PG1第38回レディースチャンピオン」(優勝賞金1300万円)が7日に開幕した。
初日は1コースが8勝、2コースが4勝で、3コースから外は未勝利。内枠が主導権を握ったことで、3連単の万舟券は1本も出なかった。福岡は必ずしもインが圧倒的に強いレース場ではないが、初日に関してはダッシュ勢が苦戦を強いられた。風向きがうねりを発生しやすい対岸からの斜め向かい風だったこともあり、1マークを思い切り攻める選手が少なかったことも要因の1つ。水面状況が変われば、レース傾向が変化することも十分にあり得る。
選考勝率上位6人の激突となった初日12Rのドリーム戦も、1コースの浜田亜理沙(広島出身・埼玉支部36歳)【冒頭の写真】が逃げ切り勝ち。5コースから地元の渡邉優美が見事なまくり差しで2番手争いの最内にいたが、1周2マークで三浦永理が差し切って2着。3着は渡邉が守り切り3連単の1-2-5は1270円の2番人気。初日の中では6Rの850円に次ぐ2番目の低い配当決着だった。
勝利した浜田亜理沙は「(逃げ切れて)ホッとしました。スタートは放ったが下がることはなかったのでいいと思う。ターン回りは少しズレていたが悪くはない。この後も微調整でいきます」とモーターの感触もまずまず。2日目の出番は6R2号艇と10Rの5号艇で、さらなるポイントアップをめざす。
予選組で連勝者は不在だったが、廣中智紗衣(愛知出身・東京支部43歳)【写真上】が2、1着の好発進。手にしている24号機は2連対率こそ37.3%だが、評判が抜群に高いモーター。「このモーターは伸び返しますね。プロペラはたたかずにそのまま。できれば最終日までこのままいきたい」と前評判どおりのパワーを引き出している様子。2日目は11Rの5号艇が出番。外枠でもレースをつくれそうな気配なので警戒しておきたい。
ベテランの寺田千恵(福岡出身・岡山支部55歳)【写真上】も初日を3、1着とまとめて上々の滑り出し。福岡は元地元でもあり大好きな水面と公言しているが「モーターはもうちょっとだと思うので、いろいろ考えたい」とイマイチの感触で結果を出すあたりはさすが。
なお、女子最年長レーサーでもある日高逸子は1Rで優先艇保護違反のため、初日を2、3着とまとめていたが賞典除外に。また、その1Rで落水失格の中里優子は負傷のため帰郷した。