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宇野弥生が津オールレディースVで地元蒲郡クイーンズクライマックスへ前進

2024.07.31

 ボートレース津のオールレディース(7月26日~31日開催)が閉幕した。最終日は5R以降が安定板装着。優勝戦は向かい風5メートルのなか、2号艇の宇野弥生(埼玉出身・愛知支部38歳)【写真3枚】が快勝。2コースから鮮やかに差し切った。2着には5号艇の深川麻奈美(熊本出身・福岡支部)、3着には6号艇の川野芽唯(福岡・福岡)が入線。3連単2-5-6は3万4320円の67番人気決着となっている。 日高逸子は、2マークで2番手だった高田ひかると大競りになり、不良航法を取られた。

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 勝った宇野は2月の戸田ヴィーナスシリーズに続く今年2回目の優勝で通算21V。津では7回目の優出で当地初Vとなった。

 宇野はこの優勝で賞金120万円を獲得し、年末地元蒲郡でのクイーンズクライマックス出場へ一歩前進した。

 今年の宇野は1~3月に8節走って5優出1Vとスタートダッシュに成功し、3月末の時点で今年の女子賞金ランキングは4位の好位置だった。ところが4月以降は前節まで9節走って優出ゼロとリズム急降下。今年の女子賞金ランキングも9位まで後退してきていた。そんななかで迎えた津オールレディースだ。10節ぶりの優出を果たして勢いを取り戻すと、優勝戦で値千金の2コース差しを決めて頂点へ。節間6勝のピンラッシュで栄冠をつかんだ。優勝してもランキング9位は変わらなかったが、賞金上積みは大きい。

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 宇野のクイーンズクライマックス出場歴は意外にもまだ1回だけ。2012年の第1回大会に出場したのが唯一だ。2013~2023年の年間女子賞金ランキングは14位、26位、16位、27位、26位、20位、22位、20位、20位、16位、15位。安定して30位以内に入り続けてきたが、なかなかベスト12の壁を突破できずにいた。しかし今年は12年ぶり2回目のクイーンズクライマックス出場が射程圏に。地元ファンの声援を浴びながらティアラ奪取へ挑む宇野の姿がおぼろげながら見えてきた。

 宇野の次節は8月7日から福岡PG1レディースチャンピオン。リズム上昇ムードで大一番へ向かう。福岡では3優出1Vの実績があるだけに、優勝争いを沸かせる存在になってくる可能性が十分だろう。


【2024年女子賞金ランキング】
※31日、20時半現在
1位 浜田亜理沙 29,112,166円
2位 遠藤 エミ 28,783,000円
3位 守屋 美穂※28,014,000円
4位 渡邉 優美 26,951,866円
5位 三浦 永理 26,944,000円 (津優勝戦4着)
6位 細川 裕子 23,261,999円
7位 平山 智加 22,808,866円
8位 海野ゆかり 22,178,000円
9位 宇野 弥生 22,057,932円 (津優勝戦1着)
10位 藤原 菜希 18,811,000円
11位 清埜 翔子 18,667,000円
12位 岩崎 芳美 17,894,500円
13位 西橋 奈未 17,828,000円
―――クイーンズクライマックス出場ボーダー―――
14位 田口 節子 17,764,000円
15位 平高 奈菜 17,750,500円
16位 松尾 夏海 17,569,000円
17位 平田さやか 17,338,464円
18位 長嶋 万記 17,274,000円
19位 川野 芽唯 16,952,982円 (津優勝戦3着)
20位 落合 直子 16,818,333円
21位 寺田 千恵 16,558,732円
22位 實森 美祐 16,531,000円
―――レディースチャレンジカップ出場ボーダー――
23位 日高 逸子 15,789,848円 (津優勝戦6着)
24位 今井 裕梨 15,439,398円
25位 深川麻奈美 14,965,999円 (津優勝戦2着)

73位 高田ひかる  9,942,000円 (津優勝戦5着)
(※守屋美穂はG1・G2選出除外によりレディースチャレンジカップ、クイーンズクライマックスは除外)

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